心を閉ざす
家族…
特に母には心を閉ざしていた時期があった
何があって心を閉ざしていたのか
はっきりは覚えていないが…
思い出すのは
私が部屋の隅っこで泣いていて
母が、私の側ではなく…
部屋の片隅で泣いている私を
じぃーっとみている
そう、私の部屋の押入れに
家出をしようとして纏めた荷物を
発見された時だ…
『なんでこんな事をするのか?何をしてるんや?』
酷く責められた…
家には私の居場所がどこにもなく
自由がなく…毎日が息苦しかった…
どこか、どこでもいい
知らないところでもいい
この不自由さから解き放たれたかった…
思いつめた眼をしていたのだろう私
そのまま母は
私を見つめたままだった…
頭の中が嫌な事ばかりで
泣きじゃくった…泣いた…泣いた
死んでしまいたい…
不思議な事に
どこからか
『◯◯◯…死んだらあかん、死んだらあかんよ』
という不思議な声が聞こえて…
なぜか、私は安らぎを覚えた…
あの声は誰だったのか…?
今でも覚えている…あの声に救われた
私