わたしのキオクdiary

幼少期から現在に至るまで

姉の帰る日

 

私の姉は

目に障害があり小学校入学と同時に盲学校の寮に住むことになった…

 

 

ある日…

親からは何の説明もなく

私と一緒に毎日遊んでいたが突然といなくなってしまった…

 

 

当時、私は3歳…

 

 

 

 

 

 

本当に突然…

 

母に毎日毎日姉ちゃんは?どこに行ったん?

って聞いた…

 

市内の学校にいるから、今度会えるのは

夏休みと聞き…

 

 

幼い私は姉の帰ってくる日を待ち望んでいた

 

 

突然、姉が私の前からいなくなったときの事はよく覚えていない…

 

でも私の心の中にはポッカリ穴の空いた部分があって…

その部分を何かで埋めようとしていたのかな…

 

さみしい…さみしい…さみしい…

って思いしかない…

 

 

 

 

 

待ちに待った夏休み

 

 

 

姉ちゃんが帰ってくる…

 

 

嬉しくてうれしくて、うれしくて…

 

 

いつもいつも姉の後ろを追いかけて…

 

 

やさしい唯一の姉…

大好きな姉…

 

 

 

夏休みが終わり、盲学校の寮に帰る日は…

毎回大泣きして…た私

 

 

本当は姉の方が泣きたかっただろう…

小学生一年生で両親がいない場所に帰らなければならないなんて…

 

 

辛かっただろうな…

 

 

 

やっぱり別れの日は前が見えなくなるくらい

涙が流れても、流れても…

あとから後から溢れ出て…

 

 

姉も泣いていたけど…

大人しい姉は父に連れられ帰っていった…

 

 

 

いつも、いつもこの別れの日がとても…

とても…辛くて…

 

 

思春期の頃は…

いつも隠れて泣いた…

 

 

 

 

 

あれから…

 

 

また、私の前からは突然いなくなった…

 

 

もう二度と会えない場所に行ってしまった…

 

 

 

孤独だっただろう姉…

 

辛くても誰にも相談できなかったのかな…

 

 

 

迷惑かけてごめんなさい

 

 

 

 

メモ 書きだけ残して

 

 

逝ってしまった姉…

 

 

住んでた部屋はすっかり片付けられてて…

 

 

 

きっちりたたんだ布団や、枕には

懐かしい姉の匂いがした…

 

 

 

姉ちゃん…私、姉ちゃんの生きてた歳を越えちゃったよ…

 

 

姉の後ろばかり追いかけてた私

 

 

後何年で追いつくのかな?

 

 

 

ごめんね、ごめんね…

 

 

姉の孤独や寂しさ…

 

 

わかってあげられなかった…

 

 

 

毎日姉ちゃんの後ろばっかり追いかけてたけど

 

 

 

もう姉が帰ってくる日は

 

 

ないんだね…

 

 

 

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