わたしのキオクdiary

幼少期から現在に至るまで

心の傷と左手首

 

中学生の頃

 

昼休みは自宅に帰ってお昼ご飯を食べてました。

今の時代そんなことは出来ないと思うが

田舎の学校で何十年も昔の話。

 

確か夏の日だったように思う

いつものように自宅に帰ると母はいない

父だけ

 

 

母も近くの職場から昼休憩は買物をしてから自宅で昼ごはんを食べていた。

 

 

その日は私と父だけ

父が嫌いな私は昼ごはんを無言で食べた。

 

学校に戻る前にトイレに入って用を足した後

私はグラリと目の前が揺れて『危ない!!』と思った時にはトイレの横の窓ガラスに身体ごとぶつかり…

 

咄嗟に左手で自分の顔を庇った

 

 

その時

ものすごいガラスの破壊音がして

私の左手首は

深い大きな傷と血が流れた…

 

どうしよう…どうしよう…どうしよう…

 

と困惑していると

 

 

父親が

《なにやっとんやー!!》と怒鳴り声

ガラスが割れたのを私がワザと割ったのだと思ったのだろう

ケガをしているのに気もついていない…

 

 

ガラスの破損音と怒鳴り声…不安

傷の痛さは全くわからなかった…

ただ怖くて怖くて泣いていた

 

 

隣の優しいおばさんが破壊音と私の泣き声、父の怒鳴り声に気付きすぐ駆けつけてくれた

 

私の傷を見るなり「大丈夫?あーかわいそうに痛いやろ?」って…

父には「ケガしてるやないの!怒鳴ってる場合ちゃう!」って

 

隣のおばさんの息子さんに車で病院に連れて行ってもらった

 

 

その後の記憶がぼんやりしてて…

遅れて一人で学校に行った記憶がある

泣き腫らした顔で…

 

左手首      何十年経っても傷跡残ってる

 

 

傷は痛くなかったが

心がズタズタに引き裂かれて血を流してた

 

 

 

あの時    母がいてくれてたらと…