わたしのキオクdiary

幼少期から現在に至るまで

銭湯

 

私が小学校低学年の頃

 

我が家にはお風呂

というものがありませんでした

 

子どもは夏はタライで行水

 

冬は2〜3日に一回、親戚の家でもらい湯か、銭湯に行くかどちらかでした

 

 

 

 

 

私が小学校低学年の頃は

一般家庭にはほぼお風呂はあったと思います

 

極貧で子沢山の家に生まれ落ちた私…

 

 

 

運命を受け入れるしか方法はありません

 

 

お風呂が家にないのが普通ではない

と気付いたのは随分経ってからでした…

 

 

 

ある日

母から今日は学校が終わったら親戚のおばさんの家に帰るんやで

と言われ

 

おばさんの家は小学校の近くで銭湯にも

近かった…

 

 

学校が終わっておばさんの家に行くと

既に母が弟2人を連れて私の帰りを待っていた

 

子どもながらに今日は銭湯に行く日なんだとわかった

 

 

銭湯は好きだった

大きなお風呂で

気持ち良かったという記憶がある

 

 

お風呂から上がって

自分でタオルで拭いていた

 

母は弟2人の面倒を見ていて

私の世話までは出来なかったと思う

 

その日

なぜか母は機嫌が良くて

私の頭や身体を拭いてくれて

とても嬉しかった…

 

 

そのあとタオルで私の頭にターバンをしてくれたんです…

 

 

その時

銭湯に来ていた知らないおばさんたちが

私を見ると笑顔で

うわぁー、かわいいねー

って言ってくれた

 

あまり褒めてもらうことが少なかった私…

テンションが上がったのだろう

銭湯の脱衣所で走り回って…そのターバンが何度も外れては母にターバンをしてもらっていた

 

 

他人に褒めてもらって嬉しかったのと

その時の…母の手がとても…とても優しかった

 

私の記憶の中で

母の優しさというものにあまり触れたことがなかったので…

 

今、その時の感覚が浮かんできて

切なくなった…

 

 

私は

母が大好きだったんだなぁって…

 

 

優しい母の手が本当に嬉しかった

 

 

何十年経っても

幼き頃のキオクがまだ残っているのは

不思議である

強烈に覚えている事もあれば…

ふと、なんかの拍子に思い出す私の中のキオク

 

 

書き綴っていきたいと思う

 

 

ひとつ、ひとつ…

 

 

思い出す限り…

 

 

 

 

 

 

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