父
思春期真っ只中の頃
私の父
私が物心ついた頃から仕事はしてませんでした
なので友だちのお父さんが仕事をしているのが不思議でした
我が家は他の家庭とは違うんだって思い始めて母に何度も「うちのお父ちゃんどうして仕事してないの?」って聞いた
父と母は15歳年齢が離れており
私が思春期を迎える頃には60歳を超えてたと思う。
若い頃から肉体労働をしていたためか身体のあちこちに不調があり仕事が出来なくなったようだ
今の私の年齢であれば年齢的に仕事が出来なくなるのは分かるがその当時はお爺さんのような父が嫌いでたまらなかった
父が働けなくなった頃から
父に代わり母が働き始めた
家事、育児、父の世話…仕事
ストレスも相当あったと思う
父と母はよく口喧嘩をし
母がよく父を罵っていた
そんな光景を見ていたからか 私たち兄弟は父のことが嫌いだった
母は毎日忙しく働き、父は家で寝てばかり
子どもはみんな母の味方
母が大好きだから
母に苦労させる父は嫌いだった
父の文句ばかり言っていた母
しかし
父が寝たきりになり
数年後亡くなった時
母から父は昔はものすごく子どもたちのために働き詰めだったと…感謝するんだと…
そんなこと
父が生きている時に教えて欲しかった
私が兄弟の中では1番父に反抗していたので懺悔の気持ちが強かった…
お父ちゃん
ごめん
泣きに泣いた