わたしのキオクdiary

幼少期から現在に至るまで

桃の節句

 

私が生まれ育った故郷では

 

桃の節句が旧暦の4月3日に行われました

 

 

故郷の風習で

桃の節句の日には

母がお弁当を作り

家族揃って、近くの海や、山に行ってみんなで食べました

 

うちは貧乏でしたが、桃の節句には豪華なお弁当を作ってくれました

 

 

 

子ども心に嬉しくて嬉しくて…

何日も前から楽しみにしていました

 

お雛様はなかったけれど

その時は、そんなことはどうでも良かった

 

 

 

 

家族みんなで、楽しく出かけ、美味しい食事をする

 

今では、当たり前の事かもしれないが

当時の私には素晴らしいイベントだった…

 

 

 

自分が女の子を二人を出産し、育てる中で

お雛様が欲しかったけれど

 

お雛様は買えませんでした

 

どうしても欲しかったけれど

金銭的に買えなかった…

 

 

 

一般的には

嫁の実家が用意するもの…

なんだと他人から聞く…

 

どうしても実家の母には頼めませんでした…

 

 

娘が結婚し、女の子を出産した時には

 

私のような惨めな思いをさせたくなかった

 

どうしても

 

お雛様買ってあげたかった

 

娘と一緒に買いに行きました

 

 

これで私のあの時の惨めな気持ちが

 

少しだけマシになったような気がした

 

 

 

桃の節句

 

楽しくて、そして寂しかった、惨めだった