早く大人になりたかったあの頃
私が高校生まで住んでいた家は
一般家庭からみると貧乏な家庭でした
貧乏子沢山とは
私が生まれ育った家のことである
友だちに7人兄弟というとビックリされたし、私が育った町では町中の人が我が家は子沢山ということを知っていた
小さい町で噂になっていたのだ
友だちの家に遊びに行くと友だちのお母さんが
必ず
7人兄弟ってすごいねー
と必ず言われ
その雰囲気から恥ずかしい思いを何度もした
恥ずかしい、恥ずかしい
そんなことばかり考えていた
何人兄弟?なんて聞かれるのが嫌だった
必ず正直に答えると
驚愕されることがほとんどだった
何人兄弟と聞かれると
いつも誤魔化したり、3人兄弟と嘘をついたりしていた…
子どもの頃は
こんな田舎嫌だ!
早く大人になって出て行ってやる!!
母と衝突した時なんかは
特に強く心に刻み込んだ…
早く大人になって自分で生活する!
高校生の頃は
毎日思っていたし、窮屈で何の自由もない家から早く出たかった
退屈で何の刺激もない田舎に嫌気が差していた
何かを求めて…
自由になりたかった…
思いのままに生きたかった…
明るい未来を夢見てたあの頃…
早く大人になりたかった
私…